臼谷電子のミニミニウエルダーという、精密スポット溶接機を導入しました。

機械式腕時計は、ゼンマイが切れる故障がよくありますが、古い時計になると新品のゼンマイが入手できない事がよくあります。そのような場合、なるべくサイズの合うゼンマイを探しますが、なかなか合いません。今までは、ゼンマイ同士をリベットで留めたりしていましたが、この溶接機があれば、理想的でキレイな修理が可能になります。
 

上の写真は、オーディマピゲの手巻きゼンマイの最後の引っ掛けが切れています。

１日動かないという症状でしたが、ゼンマイ修理により改善しました。

上の写真は、ロンジンの1970年代手巻ゼンマイの中心よりが切れていたので、溶接してみました。古い年式の時計は、中心よりが切れやすくなっているので、新しく手に入るゼンマイを繋ぎました。

ちなみに写真のゼンマイの幅は1.2ミリ、厚みは0.12ミリ（だったかな？）

これだけ薄い素材の溶接は、専用の溶接機が必要だということがよくわかります。